My Soul Blog

#530 悪夢か現実か

yuki_098

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20代でアシュタンガヨガを実践しています。

2025/10/02(木)

昨日と今日の境目がよく分からない午前4時頃、

ラウンジ内で延長しますか?の声かけに

もう行きますと答えて動き出した。

横になっては休めなかったけれど、

ある程度仕切られた少し安心出来る静かな空間で

ゆっくり過ごせただけで心身ともに回復出来た。

ストレスフルな移動がラウンジのおかげでだいぶ軽減された気がする。

素晴らしきラウンジ(笑)

さあいよいよマイソール・ゴクラムへ出発だ。

あともうひと踏ん張り。

今はWi-Fi環境下でしかスマホが使えないのと、

一度空港から出るとセキュリティか何かの問題で中には戻れないので、

慎重になって必要な情報はスクショしておいたり、考えられる不安を解消してから

意を決して空港を飛び出し、バス停に向かった。

この時はまさか、マイソールまで壮絶な移動が始まるとは知る由も無い。

スクショした行き先を警備員に見せて案内してもらい、スムーズにバス停に到着。

念のためバスの乗務員にも行き先を見せて、大丈夫だと確認してもらってから乗車。

去年は友人2人と車移動だったので、この緊張感は無かった。

真夜中に走る高速道路。

相変わらず夜中でも車は多いし、

危ない時以外に追い越す時にもクラクションを鳴らすものだから騒がしい。

インドの夜中特有の生暖かい空気を感じながら、

揺れの少ないバス移動も悪くないなーと

辺りの景色に興味津々で、夜中のバスドライブを楽しんだ。

しばらくして、乗組員からそろそろ着くから荷物を持てと声を掛けてもらった。

バスの揺れが心地良くて、途中は多分寝てたと思う。

日本の場合は、停留所に停まってから立ち上がるように言われるけど、

ここでは、停まる前に立ち上がり荷物も全部持ってろと言われる。

意外なところでせかせかしている(笑)

いざ停留所に到着すると、思っていた景色となんか違う。

まだ暗いからそう見えるのか、それともあまりこの道を通っていなかったから見慣れていないだけか。

だけど、スマホのGPSは指定した所に間違いなく到着していたので、

乗務員に急かされながらバスを降りた。

そして改めてスマホを確認して気づく。

ここは本来の目的地とは違う、

バンガロールにある娘のシャルミラ先生のシャラの近くだということに…

検索時、場所の名前と建物の画像がほぼ同じで、

全く疑うこと無くここまで来てしまった。

本来の目的地から約150km、車で約2時間も離れた

全く知らない場所で夜中1人取り残された。

状況を理解して飲み込むのと、途方に暮れる時間を15分程度要した。

何とかせねば…

少々絶望しながらも、幸い心身ともにまだ元気は残っていた。

空港でしっかり休んでおいて本当に良かったと今になって思う。

さて、問題はどの人を頼るか。

夜中とは言え、あちらこちらにたむろしている人がいる。

少し離れたところから頼れそうな人を見定めようとするが、一向に埒があかない。

少し近づいて見ようと、チャイスタンド?と思わしき電気がついてるお店に

吸い寄せられるように恐る恐る近づいていき、様子を伺う。

手書きで書いた行き先住所の書かれた紙を握り締め、すれ違う人をさりげなく観察する。

すると、程無くしてリキシャから降りてきたおっちゃんにどうかしたか?と声をかけてもらった。

ここに行きたいと紙を見せて言うと、すぐに近くにいた若者集団に掛け合って繋いでくれた。

そしてこの同い年ぐらいの若者集団がとても親切だった。

記者から囲み取材を受けているかのように休みなく多方向から質問の嵐。

近くにいた人もそれを見てまた集まってきて、インドの優しさを肌で感じた。

結局、Uberアプリでリキシャを呼んでくれ、

行き先はマイソール行きのバスターミナルで、その途中でATMに寄ることまで

運転手に指示しておいてくれた。

良い旅を!と駆け寄ってくれたみんなからの言葉に背中を押されて

リキシャに乗り込み再出発。みんな本当にありがとう。

そこからは無事バスターミナルに到着→

マイソール行きバスに3時間揺られ→

マイソールからリキシャでゴクラムに午前8時頃到着。

去年と同じ宿に入れるまで時間が空いたので、

近所を散歩し、町の様子を見てまわった。

元あった建物が無くなって更地になっていたり、更地だったところに建物が立っていたり、

宿の裏に何か建つらしい

前回から1年も経たないうちに町はまた少し変化していた。

今日はインドの三大祭典ダシェラという祭日で、多くの飲食店がお休みだった。

町の中心部ではお祭りで盛り上がっているらしく、本当はそれに行きたかったけれど

そんな元気はもうどこにも残されておらず、

お昼にお腹いっぱいタリーを食べて、気持ち良く眠りについて長かった1日は終了。

こんなスパイシーだったけ?!でもやっぱり美味い

15時から昼寝をして、気づいたら19時まで泥のように眠っていた。

悪夢のような現実から始まった1日だったが、

何か意味があって出来事は起きているマインドで、

前向きな姿勢でなんとか目的地に辿り着けて本当に良かった。

インド人と交流したいという想いが、

思わぬかたちでそれを引き寄せてしまったのかもしれない。

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